2012年4月1日日曜日

ワイアット・アープ ケビンコスナー


1994年アメリカ映画
西部劇は好きだ。
最近はあまり作らなくなってしまったが、独特の乾いた空気がたまらなかった。
西部劇のヒーロー、ワイアット・アープに焦点をあてた作品である。
アープは実在の人物で、1920年代まで生存していた。
ベッドで死んだ西部劇のヒーローである。
この映画は前に一度見たが、西部劇のアクションに期待してみてしまったのであまり面白いとは思わなかった。
こうやって、DVDで改めてみてみると、ドラマ部分が結構重くて、面白い。

アープはミズリーの田舎で裕福に育った。上の二人の兄は南北戦争に従軍したが、無事に帰還してきた。
父は、法律家で事業家だった。西部で一旗揚げようとしていた。
このような環境で、アープも西部で馬車の護衛などをしていたが、ある日難癖をつけられて決闘を強いられる。命のやり取りを嫌ったアープは玉突きの玉を投げつけて相手を気絶させ事なきを得る。
アープはミズリーに戻り、妻を迎えて結婚するが、その妻がチフスに罹患し死んでしまう。

思い出の家に火を放ち、街を出たワイアットは酒浸りの日々を送り、ついに馬泥棒で拘置所に入れられる。
保釈金を積んで彼を助けてくれた父によって彼は目を覚まし、以後は酒は一滴も口にせず真面目に働く。
数年後、兄ジェームズを訪ねてウィチタにやって来たワイアットは、誰も手が付けられぬ酔っぱらいを持ち前の豪胆さと銃の腕前で取り押さえた。
それがきっかけで、彼は保安官のバッジを与えられる。
やがてダッジ・シティの連邦副保安官となったワイアットは、兄ヴァージル(マイケル・マドセン)、弟モーガン(リンデン・アシュビー)と共に、法の執行者として町に尽くす。
ある時、彼は肺病病みだが銃の腕は確かな男、ドク・ホリデイ(デニス・クエイド)と知り合い、2人は親友となる。
ワイアットは、誰も自分に銃を向けてこない生活を望み、兄弟たちとアリゾナ州トゥームストーンに移った。
この町で彼は、ジョージー(ジョアンナ・ゴーイング)という美しい踊り子と結ばれた。
一方、町は凶悪なクラントン一家とマクローリー一家のために無法状態となっていた。
アープ兄弟は力を合わせて戦うが、ついに決闘の日を迎え、ドクを加えた4人はOKコラルへ向かう。
至近距離での銃撃戦が展開した末に勝利するが、最愛の弟モーガンが殺された。
復讐を誓うワイアットはジョージーの制止を振り切り、ドクと共に死地へ向かう。
死闘の末に一味を倒したワイアットは、ジョージーとの愛を育んだ。

「ボディガード(1992)」に主演したケヴィン・コスナーが堂々たる風格でアープを演じる。
ジーン・ハックマンの父親も頼もしくてカッコ良い。
派手なガンアクションを期待して観るとだめかもしれないな。
アクションシーンは抑えた演出になっている。
これは、人間ドラマとして見るべき。

ケヴィン・コスナー (Wyatt Earp)
デニス・クエイド (Doc Holliday)
ジーン・ハックマン (Nicholas Earp)
ジェフ・フェイヒー (Ike Clanton)
マーク・ハーモン (Sheriff John H. Behan)
マイケル・マドセン (Virgil Earp)
キャサリン・オハラ (Alice)
ビル・プルマン (Ed Masterson)
イザベラ・ロッセリーニ (Big Nose Kate)
トム・サイズモア (Bat Masterson)
ジョベス・ウィリアムス (Bessie Earp)
メア・ウィニンガム (Mattie)
アナベス・ギッシュ (Urilla)
ジョアンナ・ゴーイング (Josie)
デイヴィッド・アンドリュース (James Earp)
リンデン・アシュビー (Morgan Earp)
アダム・ボールドウィン (Tom McLaury)
ベティ・バックレイ (Virginia Earp)
ジム・カヴィーゼル (Warren Earp)
アリソン・エリオット (Lou Earp)
レックス・リン (Frank Mclaury)

監督 ローレンス・カスダン
脚本 ダン・ゴードン
ローレンス・カスダン
製作総指揮 ジョン・スラン
ダン・ゴードン
チャールズ・オークン
マイケル・グリロ

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