2012年3月21日水曜日

エンド オブ ザ ワールド

 『エンド・オブ・ザ・ワールド (On the Beach) は2000年にオーストラリアで制作されたテレビ映画。ネビル・シュートの『渚にて』の映画化。
にこにこ動画で鑑賞。映像が粗いが、鑑賞に耐えうる。
実は、 渚にて』は、前の映画も小説も読んでない。
 ので……
 軽々しく論評出来ないのであるが。個人的には非常に感動した。
 想像できるだろうか。核戦争後の世界を。静かに滅んでいく世界を。
 本当は、もっといろいろなパニックがあって、こんな静かな終わり方は出来ないのだろうけれども、あえてそれを抑えた演出で描く。
 核戦争の原因らしいことはテレビのレポートなどで表現されているが、完全には突き詰めてない。
 重要なことは、主人公の一人である、アメリカの原子力潜水艦の艦長は、核ミサイル発射の命令が来ても発射ボタンを押さなかった。ってこと。
 登場するすべての人間がエゴを持っていて、そのエゴを抑える心理が働くってこと。
 突っ込むべきところはたくさんある。
 北半球が滅亡しているのに、食糧問題が起こってないことや、最後まで交通機関が生きていることなどがあるけど、それらは瑣末(さまつ)なことだと思う。
 これは、人間のドラマだ。本当に想像できるだろうか。明日には放射能の風が吹いてきてメルボルンも滅亡してしまう。という恐怖を……
 にこにこ動画ではコメント(突っ込み)が入れられるようになっているけど、
 見当違いや、ドラマ進行のうざさを入れているものが多い。
 まったく、腹が立つ。面白くなければ見なければいいのだ。
 それに、堪え(こらえ)性がない。
 って、コメント外して観ればいいんだけどね。

 アメリカ海軍潜水艦の艦長、オーストラリア海軍の連絡将校の大尉。その建築家の妻。その姉の奔放な女性(モイラだったかな)
 モイラの元恋人のの著名なマイナス思考(現実直視型?)の博士。
 この4人が主役だろう。
 その、それぞれに葛藤があり、ドラマがある。
 読み取れただろうか?

 コメントを入れている奴が100%とは言わないが(遊び半分の奴が90%)、まともにドラマを鑑賞できる能力がある奴は何%くらいだろう。
 そっちの方面で、日本は滅びそうな気がしてくる。

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