2012年3月19日月曜日

ウルトラQ 第21話 「宇宙指令M774」


宇宙エイ:ボスタング

この話ってこういう話だったんだ。
子供の時の記憶とだいぶ違う。
最初に、主人公3人(星野航空のパイロット二人と新聞社の女性記者)が優雅に船旅。
そこへ、隕石に乗った怪獣ボスタングが海に飛来する。
女性記者へ正義のルパーツ星人からメッセージが届く。
悪のキール星人が放った怪獣ボスタングが地球に潜入したので警戒するようにと。
笑い飛ばしたパイロット2人だが、自分たちもセスナで航行中にルパーツ星人の警告を受ける。
その、顛末が面白い。ルパーツ星人は飛行中の二人をどんな方法でか深い森の中へ転送し、
セスナは自動操縦で空港に着陸させ女性記者を驚かせる。
森の中で迷っていた二人は、一軒の喫茶店(深い森の中ですよ)を見つけ中に入ると
コーヒーの香りが立ち込めていてミュージックボックスが勝手に動いて音楽が流れるか
と思ったら、ルパーツ星人の警告が流れる。
そして、自分も地球に潜入してボスタングと戦うという。
実際に、円盤に乗ってルパーツ星人はやってきて、円盤から降りて海の上を歩いて地球に上陸する。
指定された場所(図書館)に行くと、地球人の女性に扮したルパーツ星人がいる。
ボスタングは、彼女が指定する本に詳しく載っている。それはまるで巨大なエイだった。
終盤は、防衛軍の軍艦とボスタングの戦いだが、これはまったくしょぼい。
第一、ボスタングが情けない。彼はまったく巨大なエイというだけで何かしら兵器を持っている
わけではない。
海の中を泳ぐだけで空を飛ぶわけでもない。
これに対して、軍艦も情けない。ボスタングが音に反応するからといって、
エンジンを切ってボスタングとにらみ合う。その緊迫感で間を持たせている。
ルパーツ星人も何もするわけではない。
救援のジェット戦闘機隊が現れて、ミサイル攻撃でボスタングは破壊される。
(実際に爆破される:弱っちぃ)
ルパーツ星人はルパーツ星人で、自分の使命は終わったので(あんたが何したってんだ)
これからは地球人として暮らすという。
地球には彼女と同じように地球を守るために派遣された宇宙人たちが一杯いるそうだ。

30分、実質には22~3分で完結しなければならないのでいろいろと道具立てをした割には、
まとめ切れなかった感があるが、
それにしても、怪獣はもう少し何とかしようがあったろうに。
ウルトラQとしては珍しく正統的な怪獣ものを作ろうとして失敗している。

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